
パソコンやスマートフォンの性能を語るときによく出てくる「CPU」と「GPU」。
どちらも“処理を行う頭脳”のような存在ですが、役割は少し違います。
この記事では、CPUとGPUの違いや特徴をわかりやすく解説します。
CPUとは?
CPUの基本
CPUは Central Processing Unit(中央処理装置) の略で、コンピュータの「司令塔」や「頭脳」と呼ばれる部分です。
アプリを開いたり、文字を入力したり、ネットを閲覧したりする際、あらゆる指示を理解して実行する役割を担っています。
CPUの特徴
- 汎用的な処理が得意
文章作成、Webブラウジング、アプリの実行など、幅広い処理をこなせます。 - コア(核)の数で性能が変わる
1つのCPUの中に「コア」と呼ばれる処理ユニットがあり、コア数が多いほど同時並行で処理できます。 - クロック周波数で処理速度が決まる
GHz(ギガヘルツ)という単位で表され、数字が大きいほど高速に処理できます。
GPUとは?
GPUの基本
GPUは Graphics Processing Unit(画像処理装置) の略で、主に 画像や映像を処理するためのチップ です。
もともとは3Dゲームやグラフィック表示のために作られましたが、近年ではAIや機械学習、動画編集、データ解析などにも利用されています。
GPUの特徴
- 並列処理が得意
一度に大量のデータを同時処理できるため、画像描写やAI計算に強いです。 - 映像やゲームの滑らかさを支える
高画質ゲームやVR、動画編集でのレンダリングなど、重たいグラフィック処理を担当します。 - AI分野で大活躍
ディープラーニングの計算に適しているため、研究や開発現場でも不可欠な存在です。
CPUとGPUの違いをまとめると
項目 | CPU | GPU |
---|---|---|
役割 | コンピュータの司令塔(頭脳) | グラフィックや大量データの処理担当 |
得意分野 | 汎用的・順序立った処理 | 並列処理・画像やAI計算 |
使用例 | アプリ起動、文章作成、ネット閲覧 | ゲーム、動画編集、AI学習 |
コア数 | 少ない(4~16程度が主流) | 多い(数百~数千) |
まとめ
- CPUはコンピュータ全体の司令塔 → あらゆる動作の基本を支える存在
- GPUは映像や大量データ処理の専門家 → ゲーム、動画、AIに強い
現代のPCやスマホには、CPUとGPUがどちらも搭載され、役割を分担することで快適な動作を実現しています。
もしパソコンを選ぶときに「文章作成やネットが中心」ならCPU性能を重視、「ゲームや動画編集をしたい」ならGPU性能も重視するとよいでしょう。
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